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1960年代から70年代にかけ、中国で多くの知識人らが迫害され、社会が大混乱に陥った文化大革命(文革)。実は発動した毛沢東に明確なビジョンはなかったのではないか――。本書はそんな着想から、文革に至るまでの経緯や毛沢東の考えを追った。
私はドイツで生まれ、哲学に興味を持ち、日本に渡って仏教を学び、禅僧として生きるようになりました、と書けば聞こえはいいですが、その過程はまったくスマートではありませんでした。むしろ、ずっと「自分の人生ってなんなんだ?」と悩み続ける時間の連続でした。
著者が紡ぐ物語と共に注目してほしいのが、犬猫の写真である。特に目を奪われたのは、著者の愛犬・未来の姿だ。未来は虐待で深い傷を負い、殺処分対象になるも、寸前で動物保護ボランティアに引き出された。
国宝〈上〉青春篇(吉田修一、朝日文庫) 国宝〈下〉花道篇(吉田修一、朝日文庫) 近畿地方のある場所について - 文庫版(背筋、角川文庫) イクサガミ 神(今村翔吾、講談社文庫) 成瀬は天下を取りにいく(宮島未奈、新潮文庫) ...
《柄谷さんは、人間の歴史の中で起きてきた社会の構造的な変化を“交換”という観点から見直し、従来の“生産様式”にかわるものとして “交換様式”という考え方をまとめあげた(「生産様式論」については 第28回 ...
(1)は気候変動という死活的テーマを従来の国際関係論が適切に論じられない現状を批判し、環境地政学という新たな学問潮流を紹介する。経済成長至上主義、資源の収奪、植民地支配、自然の支配、男性中心の社会といった近代世界の諸相こそが問題の同根だ、と著者はラデ ...
いままで受け取った原稿でいちばん驚愕したのが、吉増剛造さんの詩集『怪物君』。その原稿は、高さ45センチ、幅10メートル以上の壮大な巻物で、ただならぬオーラを放っていた。触れるのもためらわれるその巻物を本のかたちにするために、文字起こしをするのが私の仕 ...
漫画が好きだ。そしてホラーも好きだ。折しも季節は夏、ささやかにでも涼を納めるべく、おすすめのホラー漫画を3作ご紹介したい。 まず、8月4日に第1巻が出たてほやほやの「こわいやさん」(カメントツ、集英社)。 かわいい「どうぶつ」たちが暮らす「どうぶつ村 ...
内務省と言えば日本の内政を一手に引き受けた巨大官僚組織で、特別高等警察(特高)や国家神道に関する部局を抱え、「悪の総本山」のイメージも強い。だが、それは一面的な見方だ。講談社現代新書の「内務省」(内務省研究会編)は、戦前日本の官僚機構 ...
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額賀澪さんが手がける児童書『読書感想文が終わらない!』は、中学生のフミちゃんが5人の小学生たちに読書感想文の書き方を指南するというストーリー。夏休み、読書感想文の宿題に苦戦する子どもたちの救世主となりうる一冊です。額賀さんに本作誕生の ...
2025年後期のNHK朝の連続ドラマ小説「ばけばけ」の主人公・小泉セツの夫で、21世紀に入ってふたたび注目されはじめている小泉八雲。彼が、ギリシャ、アイルランド、アメリカを経て辿り着いた理想的世界、日本で見つけたものとは何だったので ...